FF10 スピラの歴史

機械文明を嫌う人々

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FF10の舞台となったのはスピラという世界。

オープニングでシンに飲み込まれたティーダが辿り着いた世界でもある。

永年に渡って『エボン教』と『エボンの教え』の考え方が人々に根付いており、機械文明を避けて生活している大多数の住民と、機械文明を使うことにためらいのない『アルベド族』、聖地と言われるガガゼト山を守るロンゾ族など様々な種族が共生している。

常に絶対的脅威である『シン』に怯えながら暮らしており、エボン教の信者の中から召喚士が選ばれると、究極召喚によって一時的にシンを活動不能にさせることで安寧を得ている。

スピラの歴史的な経緯について

本編から遡ることおよそ1000年前のスピラでは召喚士率いるザナルカンドと機械文明の進化を進めてきたベベルとの間に大きな戦争があった。

この時、ザナルカンドの統治者であり巨大な力を持った召喚士エボンによってシンが生み出され戦争は終結する。

同時にガガゼト山の祈り子達の力によって滅んだザナルカンドとは別の『夢のザナルカンド』が召喚され、エボンはこれを維持するためにシンの体内の中心にて転生を繰り返すことになる。

エボンの娘であったユウナレスカは『シン』を倒すために究極召喚を夫に使用して歴史上初めてシンを止めた人物となる。この経緯を持ってシンは機械文明による人間の罪だという教えを広めるエボン教が発足され、以降は召喚士とそのガードが命を懸けてナギ節をもたらすために度に出るということが習慣化された。

シンを倒した(正確には止めた)召喚士は大召喚士として讃えられ、いつか来ると言われている永遠のナギ節を待ちながら、自己犠牲を繰り替えす。

ヒロインであるユウナの父親ブラスカもナギ節をもたらした1人であり大召喚士の1人に数えられている。またブラスカのガードとして究極召喚されたのはティーダの父親であるジェクトであり、同じくガードとして同行していたのがアーロン

アーロンはこの後、ユウナレスカに歯向かったことが原因で命を落とすが、死人となってとどまりティーダがスピラに来るまでの間姿を消す。

モンスターの発生原因

スピラに存在するモンスターは死んで行き場のなくなった魂が無念や悔しさを残して”異界”にいけないことが原因で発生すると言われている。

召喚士は『シン』を倒すという仕事だけでなく、これら無念を残した魂を異界送りにするという役目も持っている。

各地の寺院

スピラの各地には召喚士に力を授ける為の寺院が点在しており、シンを倒す旅に出た召喚士はこの各地の寺院を回って召喚士としての力を蓄えていく。管理しているのは勿論エボン教の幹部達。

エボン教による隠された真実

エボンの教えを忠実に守り、人の罪を洗い流すことでシンはいつか消えると言われているが、実際にはユウナレスカとエボンのスピラを管理するシステムであることからエボンそのものを消滅させない限り、シンが消えることはない。

また、機械文明を否定している筈のエボン教総本山である聖ベベル宮では多数の機械を使用していることが分かる。