「ファイナルファンタジーX」の世界観を題材にした新作歌舞伎が上演されました。また、公演終了後、歌舞伎化した木下グループpresentsが世界中のファイナルファンタジーファンの熱い声に応えて、映像を海外に配信し話題となりました。そこで、新作歌舞伎ファイナルファンタジー xがどんな舞台なのかご紹介しましょう!
記事概要
新作歌舞伎ファイナルファンタジーとは
「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」とは、原作の「ファイナルファンタジーX」の世界を尊重しつつ歌舞伎の世界と融合している作品です。
2023年3月4日から4月12日までIHI ステージアラウンド東京にて上演され、歌舞伎俳優の尾上菊之助(おのえ きくのすけ)さんが自ら企画と演出を担当し、主人公のティーダ役を務めています。
新作歌舞伎ファイナルファンタジーの見どころ
本公演は、豪華歌舞伎役者さんたちで歌舞伎の面白さとファイナルファンタジーXの世界観を表現しています。そのため、見どころ満載で、まばたき禁止の舞台です!
ホンモノそっくりの再現度!
新作歌舞伎ファイナルファンタジー Xでは、歌舞伎を知らなくても聞いたことがあるような豪華メンバーで出演され、その再現度がハンパないんです!
- ティーダ役:尾上菊之助さん
- 剣士・アーロン役:中村獅童さん
- グアド族・族長のシーモア役:尾上松也さん
- 黒魔導士のルールー役:中村梅枝さん
- ビサイド島の青年ルッツと23代目オオアカ屋の2役:中村萬太郎さん
- 召喚士の少女・ユウナ役:中村米吉
- ブリッツボールの選手・ワッカ役:中村橋之助さん など
一流の役者さんたちが演じるキャラクターはどれもホンモノそっくりで、ゲームの世界へと入り込んでしまいます。また、衣装や髪型は忠実でありながらも、和装にアレンジされ席からでも一目でわかるようになっています!
数々の名場面が登場
公演は、長編RPGのストーリーを濃縮しているため、どこを切り取っても名場面しかありません!また、一流の役者さんたちで演じられるシーンは原作そのもので、ウルっとくるような場面や、息を吞む場面、うっとりする場面など感情を揺り動かされること間違いなしです。
そして、音楽や演出が加わることで、より名シーンの再現度が高くなり、見事にゲームの世界が表現されています。
360度回転する客席
公演では、「IHI ステージアラウンド東京」の360度回転する客席の舞台機構が巧妙に活用されています。それぞれのバトルが終わると客席が回転し、次へのシーンへと場面が切り替わり自分がゲームの中にいるような感覚が味わえるんです!
また、役者さんが客席に降りてきたり、客席を練り歩いたりと迫力ある舞台となっています。
巨大スクリーンの活用
劇場には巨大スクリーンも用意され、大迫力の音響とともに原作のムービーが流れ、ゲームでプレイするよりもファイナルファンタジーXの世界観を味わうことができます。
オープニングが流れたときには、一瞬にしてゲームの世界観に包まれ、鳥肌ものです!
歌舞伎の手法と融合
本公演は、ゲームの世界を忠実に再現するだけではなく、歌舞伎の大道具をアレンジしてアクションを繰り広げたり、刀を振り下ろして戦うシーンの立廻りの型は歌舞伎ならではです。また、歌舞伎といえば毛振りですが、本公演でも見ることができます。
歌舞伎の魅力を海外へ
冒頭でも紹介した通り、公演が終了した4月12日から10月31日まで期間限定で「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX」の圧巻の映像が国内はじめ19か国で配信されました。
日本の伝統芸能の一つ歌舞伎で、世界でも人気を誇るゲームが題材にされると注目を集めていましたが、海外ではその再現度に驚きと感動で大きな反響を呼んだようです。
最後に
豪華歌舞伎役者さんたちの演技、演出、音響など全てこだわりぬかれており、最高の舞台となっています。今回、企画された菊之助さんはファミコン時代からゲームを愛し、「ファイナルファンタジーX」に衝撃を受け「これを歌舞伎にしたい」となったそうです。
歌舞伎の味を大切にしつつ、「ファイナルファンタジーX」の世界が絶妙に再現された大作となっています!