日本では公営競技のひとつであり、人気のスポーツのひとつでもある競馬。疾風のごとく駆け抜けていく駿馬たちの雄姿は、いつの時代も多くの人々を魅了してきました。インターネット技術の進歩とともに、最近ではオンライン上でも競馬を楽しめるようになり、国内だけでなく海外で行われているレースも楽しめる時代となりました。ブックメーカー 競馬を介してベッティングするファンも増えてきていると言われています。
そして競馬界において、競走馬たちと同じくらい注目を集める存在なのが騎手たちです。日本国内でも競馬史に名を残す優れた騎手がたくさん存在しますが、競馬界では常に新しい才能が生まれています。もちろん、毎年GIを勝ち、並みいるトップクラスのベテラン騎手たちを超えてトップに何度も立てるような存在は10年に一人レベルではありますが、若手騎手たちが競馬の人気を盛り上げていることに変わりはありません。
ここでは若手騎手の中でも特に注目を浴びている3人の騎手をご紹介していきましょう。
横山武史騎手
祖父も父も兄も騎手、叔父は調教師と、競馬に携わる家族のもとに生まれた横山武史騎手は、騎手のサラブレッドと言ってもいいのかもしれません。9歳頃に乗馬をはじめると、それからは馬一筋、一流のジョッキーを目指して切磋琢磨していくこととなります。2017年3月にデビューすると、4月16日には初勝利を飾り、8月には父・典弘、長兄・和生と同じレースに出走。3年目となる2019年に、GIに初めて騎乗しますが、それがまさかの日本最高峰レースと言われる日本ダービーでした。これは、父の横山典弘騎手がリオンリオンとのコンビで出走する予定だったのが、前週に騎乗停止処分を受けて騎乗出来なくなってしまったため、管理調教師で父の同期でもあった松永幹夫氏の指名により実現したものでした。レースはというと、1000m通過57.8秒のハイペースで逃げるも、最後は失速して15着。ですが、その経験を活かして、2020年には初の中央重賞制覇を含む年間94勝を挙げ、弱冠22歳で初の関東リーディングを獲得しました。父子揃っての獲得は史上初であったと共に、1967年に当時23歳でだった郷原洋行騎手の最年少記録を更新する快挙を成し遂げます。そして5年目の2021年4月18日には、第81回皐月賞でエフフォーリアに騎乗して見事、優勝。中央GI初制覇をクラシックのタイトルで飾りました。さらにこれもまた、史上3組目となる皐月賞父子制覇でもありました。こうしてこれ以降のレースでも今の競馬界を盛り上げる存在として、めきめきと頭角を発揮していくこととなるのです。
岩田望来騎手
現在22歳でありながら、2023年のリーディングジョッキーランキング3位に位置するなど、日本競馬界の将来を背負う存在として、『期待のホープ』とも呼べるのが岩田望来騎手です。2000年5月に生まれた岩田騎手の父親も、地方競馬で2941勝、中央競馬で通算1700勝以上を誇るというベテラン騎手。そんな父の姿を見て育った少年は、いつしか自分も騎手になることを夢見るようになります。そして2016年に競馬学校騎手課程に合格すると、厳しい訓練を重ね、ジョッキーとして成長していきます。そして卒業後、2019年3月にはついに騎手としてのデビューを果たしました。このルーキーイヤーには同期の中で2番目となる37勝を挙げ、その後も勝ち星を伸ばしていきます。2022年12月24日には、史上2番目の若さで年間100勝を記録しますが、G1レースに関しては未だに制することができていません。岩田望来騎手の次なる大きな目標は『G1制覇』なのかもしれませんね。
坂井瑠星騎手
父は大井競馬の元騎手で調教師、叔父も笠松競馬の元騎手という競馬ファミリーに1997年に生まれた坂井瑠星騎手。幼いころから競馬を身近なものとして育った彼が、機種をめざすのはごく自然ななりゆきだったのかもしれません。2016年3月に念願の騎手デビューを飾ると、4月には阪神競馬第4競走でグランプリアクセルに騎乗し初勝利を飾ります。2017年からはオーストラリアに舞台を移し、約1年の間で通算16勝の成績を残しました。その後もアメリカや香港、サウジアラビア、フランス、イギリスなどで開催されたレースに参加。国内だけでなく海外でも活躍できる騎手として注目を集めています。