FF9のストーリー考察や世界観について

テラ・ジェノム・ガイアとガーランド

さて、このガーランドの登場からFF9の世界観は一気に大きなものとなっていきます。

まず、FF9の星は「ガイア」と呼ばれる場所であり、もう1つの場所が「テラ」と呼ばれる世界(宇宙?他の星)。

そして魂のない器のことをジェノムと呼びます。(ダリの村などで量産されていた人形)

テラの世界では老化という現象によって滅びを迎えそうになったために悠久の歴史を生きられる器であるジェノムとしてテラの為に動いていたクジャの上司のような存在はガーランドです。

事実上、ガーランドはクジャの親だと言っても問題ないという感覚ですね。

そして、通常は自我を持たないジェノムの中にまれに自我を持つ存在が生まれることが分かります。

その最初の存在がクジャであり、そのクジャを失敗とみなして新たに生み出された存在こそがジタンだったという超展開です。

ビビや黒魔道士の村の人形達もジェノムですが、一部の存在はガイアのエネルギーによって魂が循環し、意志を持つようになります。ただし、通常の黒魔道士達の寿命はたった1年で尽きてしまいます。

つまり、、簡単に言ってしまえば、ビビもクジャもジタンも生み出された存在であり、自然的に発生した存在ではありません。

ジタンには自覚はありませんが、クジャ自身はその事を知っていた事から、生みの親でもあるガーランドを倒そうとしてトランスの秘密を探り、テラによる計画が遂行される前にガーランドを倒そうと目論見ます。

そのための力としてガイアの力である召喚獣を利用していた。。

というのがおそらく正しい解釈です。FF6のティナのトランスが幻獣の血であったようにFF9での完全なトランスも召喚獣の力によって引き起こされるものだとクジャは知っていた節があります。

シリーズ史上かなりのややこしい話

自分で書いておいてなんですが

「なんだこりゃ?」と言いたいくらいまとまりがないですねw

しつこいですが、FF9の設定はそのくらい超展開です。

まず、ガーランドを中心としたテラによるガイア乗っ取りの計画が始められます。

ジェノムを利用した魂の入れ替えによってテラの存在は長い期間生きてきました。

しかし、クジャをガイアに送った結果、クジャを自らの為に動き始めてしまい、それを予測していたガーランドがもう1人作っていたジェノムがジタンです。

つまり、ジタンは元はガイアの侵略の為に作られた存在でした。

しかし、幼い頃にクジャの嫉妬によって一度追放された事で幼い頃の記憶は残っていません。

そしてガーランドは5000年前からテラがガイアを取り込む計画を始めていたことを記憶の場所でジタンに話します。

ガーランドはイーファの樹で魂の循環を操ろうとしていましたが、それもクジャの大暴れによって暴走を始めてしまい、いよいよテラとガイアが無理やり融合を始めてしまいそうになります。

そして最期に記憶の場所と呼ばれる魂ではなく紡がれてきた記憶、そして全ての始まりであるクリスタルにようやくたどり着くことになります。

FF9の記憶の場所はガイアに紡がれてきた記憶が具現化した場所です。

その最深部で完全なトランス状態になったクジャとの死闘を終えるジタン。

しかし、その直後、もはや哲学みたいな存在である「永遠の闇」が現れます。

永遠の闇の正体

クジャを倒した後に唐突に現れるのが本編のラスボスである「永遠の闇」です。

永遠の闇については、発売当初はあまりにも情報が少なすぎた事でその存在が一体何を指しているのかという事が全く理解出来ませんでした。

が、【ファイナルファンタジー 20th アニバーサリー アルティマニア】によってようやく公式の概要が発覚します。

その正体は余命わずかと悟ったクジャの恐怖や絶望から生まれた存在です

クジャはガーランドから余命が24年しか無いことを事前に告げられています。

そして、その最期の無念が具現化した姿が「永遠の闇」だったというオチです。

永遠の闇を撃破した後にはクジャがエンディングで改心したようなセリフを喋ります。

これはクジャの心に残っていた恐怖や憎悪、絶望などの負の感情が消え去ったことを意味しているのかもしれません。

エンディングとビビについて

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ラスボスを倒すともちろんエンディングが始まるのですが、この時の語り手になっているのが何を隠そうビビです。

ビビは黒魔道士のプロトタイプであり、ジェノムとして自我を持った存在です。

もともと、ビビ以外の黒魔道士達は1年という短い命しかありません。

外側の世界にいた黒魔道士達と同じく、エンディングに至る段階ではビビはその活動を止めてしまいます。

最期の死闘から1年後、ジタンは再び正式な王女となったガーネットの元へ帰ってきますが、その場所にビビの姿は見当たりません。

ビビを含めて魂を持った黒魔道士は自我を持った段階から1年しか生きられないというのが共通の制約だったのかもしれませんね。

一応まとめ

正直、ストーリーを追ってもFF9の世界観や設定というのは非常に分かりにくいということで、大まかなシナリオを追いつつ、キーポイントとなるキャラクターの設定などを合わせて紹介してみました。

しかし、ハッキリ言ってこの記事だけでFF9の世界観を全て解説するのは無理があるので、また少しずつではありますがキャラクターの個別記事や設定などを順次追加していく予定です。

キャラクター記事ではもっと個別にキャラクターを掘り下げてまとめていく予定ですので、

そちらと合わせて読んで頂ければ幸いです。